障害者等用の情報処理機器とアクセシベビリティ : キーボードを中心にして
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概要
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パソコンや日本語ワープロを使う場合,英文タイプライタを使うときと同様に,筆者は四肢不随意運動性脳性まひのために右手だけで操作している.と言っても筆者は,キーボード上の2つのキーの距離が20cm以下のときは同時に叩くことができるが,20cm以上はなれた2つのキーは,右手しか使えないので,同時に叩くことができない.右手しか使えない筆者は,パソコンや日本語ワープロを操作するために,自助具を開発し,それを当学会の第36回大会で報告した.筆者が現在使っている自助具は,合金の文鎮(長さ120mm,幅15mm,高さ15mm,総重量234g)の一方の端から10mmの地点と,もう一方の端から7.5mmの地点とに電動ドリルで穴をあけ,両地点に直径と高さとが異なるゴム足を,ネジクギによって取りつけたものである(山澤,1988).通産省は,委員会の答申をえて,障書者等用の情報処理機器についての指針を1990年6月20日を公表している。そこで本研究では,筆者と同じ悩みをもつ人たちのためにも,筆者の経験をふまえ,JISキーボードのキーの規定の仕方と通産省の指針とについて検討し,それらを報告する.
- 1991-02-25
著者
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