無変換日本語入力の実現
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概要
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(1)無変換で日本語文字(漢字を含む)を計算機に入力できる方式を考案し、この方式がパソコン上で充分実用になり得ることを試作プログラム「漢字エリス」を用いて実証した。(2)この方式では、漢字は部首と、読みの先頭一字の計2タッチで直接に入力可能である。従来の方法と比べると変換操作が不要となる他、漢字の読みのすべてを入力しなくてよいので、キィ操作が少なくて済む。(3)このため、漢字かな混り文が、読む通りに、あるいは考える通りに一字づつ順に確定していくので、入力に際して思考が中断することがない。(4)部首は、従来のキーボードをそのまま使い、連続タッチで指定可能である。(5)試作版「漢字エリス」でも、日常よく扱う文字情報の入力に際して、無変換、無選択で約8割の漢字が一意に確定できた。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25