機械翻訳における格の不整合が生じた場合の推定処理
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概要
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富士通では機械翻訳システムATLASを開発し、これまでマニュアル・仕様書等、簡潔に表現されているものを中心に、翻訳能力の向上が図られてきた。近年、論文・新聞記事の翻訳も試みているが、長文・省略・口語的表現等が用いられており、さらなる翻訳率の向上をはかる必要がある。しかしこのような文を厳密に解析しようとしても、1文単位の情報では限界があることが認識されてきた。これまでは、省略等により係り先がなくなると、文全体が翻訳失敗となり、翻訳結果は何も表示されなかった。今後、外国人によるスキャニングを考えてみても、構文的に曖昧な部分を保留しても翻訳結果を出力することは有効と考える。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25