プログラム・シーケンス・ジェネレータを用いたソフトウエアの開発
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概要
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近年、コンピュータ技術、ソフトウェア技術などの発展にともない、コンピュータに搭載するソフトウェアが大規模化、複雑化してきており、ソフトウェア構造化技法を用いた設計手法が重要視されるようになってきた。ソフトウェア開発は、上記のような設計手法を用いて綿密な設計を行なったとしても開発/テスト段階でプログラム仕様、プログラム・シーケンスなどの変更が頻繁に発生し、ソフトウエア開発者はこれらの変更に対して柔軟に対処しなければならない。また、これらの変更に対処していくことで開発対象となるソフトウエアが進化していく。しかし、これらの変更に対して全て対応するということは膨大な開発時間が必要となることが多く、開発期間から考えて全てに対応せず、必要最小限の変更にとどめていくことが現状である。そこで、このような課題を解決するために、我々は状態遷移設計手法に着目し、状態遷移図の作成、プログラム・シーケンスの設定/変更をコンピュータ上で視覚的に行ない、プログラム仕様、プログラム・シーケンスなどの変更に柔軟に対処する「プログラム・シーケンス・ジェネレータ」(以下PSGと略す)を開発したので報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-09-20