有人宇宙システムにおける人間機械系設計評価システムの開発(1)
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概要
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日本、米国、欧州等による国際共同プロジェクト「宇宙ステーション計画」に日本は独自の実験モジュールJEMによって参加している。システム総研では宇宙開発事業団の委託を受け、日本初の有人宇宙システムJEMにおける人間機械系設計の妥当性を「使い勝手」の観点から評価するためのシステムの開発及び評価基準の整備業務を行っている。人間機械系設計評価を効果的に行うためには、装置や情報機器の物理的・定量的特性だけでなく人間の認知能力や動作特性を充分配慮した総合的な評価システムを構築する必要がある。実際、ある機器が「使いにくい」という評価の中には、それが単に主観的なものなのか、人間のパフォーマンスに明らかに影響を与えるものなのか、また「認知的要因」に主な原因があるのか、「身体動作特性」に関係するのか等、様々な評価次元が存在している。本評価システムの特徴は、搭乗員の主観的評価はもとより、反応時間、視線移動や身体動作の解析等により、マン・マシン・インタフェースを多様な測度で評価することにある。また測定データの解析結果をもとにタスクネットワークモデルによるシミュレーションを実行し、パフォーマンスの予測を可能としている。ここではその評価システムの概要及び評価方法について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-09-20
著者
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小泉 昌司
玉川大学学術研究所脳科学研究施設
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山口 孝夫
宇宙開発事業団
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小泉 昌司
日本大学
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小泉 昌司
システム総研
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小泉 昌司
順天堂大学医学部
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小泉 昌司
日本大学文理学部
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後藤 智
システム総研
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白相 雅巳
システム総研
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白相 雅巳
(株)システム総研
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小泉 昌司
(株)システム総研
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後藤 智
(株)システム総研
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