国際化対応文字処理関数ライブラリの開発
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概要
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今日、ソフトウェアの国際化は、大きな課題の一つとなっている。しかし、さまざまな言語の文字を取り扱うことのできるソフトウェアの開発には、いくつかの障壁がある。そのひとつとして、世界中にはさまざまな文字コード表現が存在することをあげることができる。1文字が可変長の複数バイトで表現されるコード体系があり、そのなかにはJISコードのようにステートを持つものやISO10646/Unicodeのようなこれまでとはかなり異なったエンコーディング方法を用いているものも存在する。さらに文字の分類規則も言語によってかなり異なる。それでANSI Cでもこの様な多種多様な文字コードを扱うために、ロケールという考えが導入されたりしている。また、システムによっては複数バイト文字対応のC言語の関数ライブラリを用意しているものも存在する。しかしこれらもシステムによってかなり仕様に違いがあり、対応している文字コードも限定されており、十分なものとはいえない。以上のような現状をふまえ、以下のような基本的要求を満たすC言語の文字処理関数ライブラリを開発した。・ステートフルのものを含め、既存のほとんどの文字コードに対応する。・特定のシステムに依存しない。・フリーソフトウェアとして公開する。本稿では我々の開発したライブラリの設計と実装の概要について述べる。
- 1994-09-20
著者
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