アンケートにおける日本語自由文の情報分析
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概要
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項目選択方式のアンケートでは、仮説により「期待される答え」が選択肢として設定されている。調査の役割は、実際のデータを集計して仮説を検証することにある。また、仮説を探索する目的で実施される、自由文記述アンケートにおいても、回答を手作業で振り分け、集計する限りは、当初設定した分類を変えて再分類することは容易ではない。結果的には、「質問者の意図する範囲内での仮説検証的な分析」が行われている。本来、アンケートの分析は、回答者の意識や行動等を把握し、解決すべき問題を発見するためにある。自由文記述アンケートの効率的な分析が可能であれば、回答者の深層把握に有効であり、問題発見により役立つはずである。本稿では、自由文によるアンケート調査を分析支援するために開発した、アンケート自由文の分析ソフト(Free Talk)について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-09-27