対話理解システムにおけるデータベースを用いた発話生成
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概要
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従来の自然言語生成の研究では,ー定の形式を持った深層の意味構造から,変形文法を用いるなどして表層の言語表現を作り出すという手法がとられてきた.しかし,人間は,文法に基づいて発話を生成しているというより発話の経験を何らかの形で記憶していて,それを適宜利用した発話をしているように思われる.本稿は,文法を利用しない言語生成の手法を提案する.ここでは,あらかじめ,システムに文のパターンや語彙をデータベースの形で持たせておき,それらの中から,状況に応じて適切なパターンを選び,それに修辞的な制約にしたがって語彙を当てはめて発話生成を行なう.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-09-27