マルチベンダー環境における異機種間電子メールシステムの適用
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概要
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当社のコンピュータシステムは、各業務システムのニーズに適したコンピュータを選択して構築されているので、単一メーカーでなく、いくつかのメーカーのコンピュータによるマルチベンダーシステムとなっている。またそれぞれのシステムのネットワークは、大型コンピュータ中心のホストメーカー系ネットワークと、各事業所に設置された分散コンピュータやLAN中心の分散系ネットワークが存在し、これらのネットワークを利用して社内業務処理を実施している。一方、社内のOA化が進む中で、業務改善や全社内コミュニケーション支援のため、オフィスシステムと呼ばれるOAシステムが全社に展開されている。このような背景の中で、社内の各OA機器や業務端末機間での情報やデータの交換のニーズが高まっている。例えば、コンピュータネットワークを利用して情報交換を行う電子メール機能([1]など)は、オフィスシステムの中の1つの機能として利用者に提供されている。しかし今後は、・利用者の近くにあるOA機器や業務端末機を利用する・相手の端末機種やネットフークの違いを意識させない・事業所や部門などの組繊を越えて利用するという、従来よりもオープンな環境で情報交換ができる電子メールシステムが求められる。そこで、社内に存在するマルチベンダーのコンピュータシステムやネットワークを連係する、異機種間電子メールシステムの実現と、社内システムへの適用を検討する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-09-27