システム記憶利用による高性能システムへのアプローチ
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概要
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高度情報化社会の中でコンピュータの役割はますます重要化している.呼量の飛躍的な増大に対する性能向上やコンピュータ故障に対する信頼性向上が要求されている.当社では,AIM/SRCFによりこれらの諸要件に対応してきた.AIM/SRCFでは,複数のシステムがデータベースを共用することによりシステム負荷を分散し,1台のシステムでは実現できなかった高性能を実現した.また,複数のシステムが互いにバックアップすることにより,あるシステムに異常が発生しても,他システムで処理が継続できるようなホットスタンバイ機能をサポートした.このようなロードシェアシステムでは,磁気ディスクに対するアクセスがボトルネックとなる.そのため,半導体メモリを使用した半導体ディスクを利用することによってデータベースのアクセスの高速化を図ってきた.しかし,半導体ディスクにもチャネルを経由するためのオーバヘッドがあり,半導体メモリの高速性を活かしきれてはいない.また,今後さらに呼量増大が予測され,システム間通信に要するオーバヘッドも顕在化する可能性がある.本論文では,これらのオーバヘッドに対する諸施策について言及する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-03-14