500MHz高速光伝送の計算機入出力インタフェースへの適用
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概要
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複数計算機による二重系/多重系システムでは、各中央処理装置間での処理の引き継ぎや監視などを目的としてデータ共有装置、例えば磁気ディスクによる大容量記憶装置や半導体メモリによる高速アクセス記憶装置を使用する。このような多重系システムにおいて、高信頼性を確保するには災害耐性向上も重要な課題である。即ち火災や事故による局所的な装置の故障や停電が即座にシステムダウンに到らない為の対策が必要とされる。そのために各中央処理装置やデータ共有装置の設置場所を別棟に分散配置したり供給電力系統を分離するなどシステム構成の自由度を高める方策が求められる。電気的絶縁対策も重要である。これらに対する最も有効な実現手段は光伝送方式である。光伝送の特長として、次の点があげられる。(1)長距離伝送光ファイバの低損失性により無中継長距離伝送が可能。(2)高速データ伝送光ファイバの広帯域特性により高速データ伝送が可能。(電気的分離光ファイバは電気絶縁体であるため装置間電位差対策と電気的ノイズの影響拡大防止が図られる。これらの特長を利用して、中央処理装置とデータ共有装置間の入出力インタフェース部に伝送路周波数500MHzの光伝送システムを適用した。本稿ではこの光伝送システムについてその技術的課題と具体的な実現方式について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-03-01
著者
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