LAX形態素辞書の記述形式と辞書記述の改良
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概要
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ICOTでは、自然言語処理システムの構築に必要な文解析・文生成などのモジュールの開発環境をLTB(Language Tool Box)としてまとめている。形態素意味解析システムLAXはこのLTBのツールの一つで、通常の日本語の文章から、文節の並びとその意味構造を解析するプログラムの開発環境である。LAXの形態素意味解析プログラムでは、LAX辞書に書かれた接続規則に従って文の形態素解析を行い、さらに意味構成規則を用いて文節内意味の構成を行う。従来のLAX辞書の接続情報の記述で、若干の問題点はあるが満足のゆく結果を得ている。現在、引き続き文節意味構成の記述実験を進めているが、その結果従来の接続情報の、特に活用に関する記述に改良すべき点が発見された。その改良を行った所、従来の問題点が解消されると共に全体の記述量が減少し、意味構成規則を記述する上で見通しの良い辞書の体系になったので報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-09-04
著者
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