ビタミンB_6栄養状態を異にしたラットの組織中におけるHSP70の発現におよぼす運動の影響
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概要
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生体は様々な環境の変化に対して適応する能力を持っていることは良く知られているが, それらのなかで, 近年, 注目を浴びている一つに熱ショックタンパク質(HSP)がある. HSPは, バクテリアや酵母から人にいたるまですべての生物に存在することが知られていて, 正常な状態でもある程度存在するが, 環境の変化により誘導され重要な役割を演じていると考えられている. HSPは1962年に熱ショックを始めとするさまざまなストレスにより発現が誘導されるタンパク質として発見された. それ以後多くのHSPファミリーの存在が報告され, タンパク質分子のシャペロンとして細胞の保護に関わっていることが報告されている. これらのファミリーは分子量と機能によりHSP27〜HSP110として分類されている. それらのなかで, HSP70に分類されるタンパク質はストレスタンパク質として中核をなすものであり, 最も良く研究が進んでいる. HSPの合成は熱ショック因子(HSF)と呼ばれる転写調節因子によって制御されていることが分かっており, 普段HSFはHSPと結合して存在しそれ自体は不活性である.
- 日本ビタミン学会の論文
- 2004-09-25
著者
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岡田 美津子
熊本県立大学環境共生学部
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氏 昌未
熊本県立大学環境共生学部
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桐野 智美
熊本県立大学環境共生学部
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釘本 佳織
熊本県立大学環境共生学部
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清永 奈保子
熊本県立大学環境共生学部
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大坪 芙佐子
熊本県立大学環境共生学部
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芋生(竹下) 桂子
熊本県立大学環境共生学部
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大倉(加来) 志保子
熊本県立大学環境共生学部
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