オブジェクト指向への制約の導入についての一検討
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概要
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現在、オブジェクト指向言語の開発が盛んに行われている。これは、ソフトウェアの部品化と再利用に適しているためと、疎結合な分散処理システムを構成し易いためである。しかし、従来のオブジェクト指向は部品属性の集合体としてのクラス間の階層性はうまく取り扱えるが、オブジェクト同士、特に異なるクラスに属するオブジェクト同士の関係の記述には向かない。ところが、一般にアプリケーションに組み込まれたモデルは単純な木構造の階層構造を有するものは少なく、種々の部品とそれらの関係から成るネットワーク状を成しているものが多い。この様な関係はアプリケーションに組み込まれたモデルが持つ静的なものの他、ユーザが設定する動的なものもあり得る。このような部品をオブジェクトで表現する場合、部品間の関係も同じオブジェクト指向の枠組の中で表現可能であることが望ましい。このような関係をオブジェクト間で定義しうる機能として、オブジェクト間に制約を導入する。制約を用いる事により、スプレッドシートの項目間の関係式や図形編集時における図形間の幾何学的関係(e.x.平行性、相似性)の保存の記述のように、あるオブジェクトの状態を変更する際、それと関係のある他のオブジェクトの状態を変更しなければならないような問題を簡潔に記述できる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
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