物流センタのピッキング作業におけるコンテナ投入順序の最適化
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概要
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物流センタのピッキング作業は、ベルトコンベアの上を得意先毎のコンテナが流れ、作業者が各作業場所(ゾーン)で注文の商品をピッキングして、コンテナに入れる。このとき、コンテナによって各ゾーンのピッキング作業の時間にばらつきがあるためコンテナの流れに渋滞や空きが発生してくる。図-1の例では、ゾーン1、2、4の作業は終了しているが、ゾーン3が作業中のため、ゾーン1、2で待ち状態、ゾーン4では空き状態になっている。これらの待ちや空きをできるだけ少なくし、ピッキング作業の効率化を図ることは経営上の重要なテーマの一つであり、今まで様々な方法が考えられてきた。例えば、各ゾーンの総作業時間を平滑化すると良い。その他ベルトコンベアでは、ゾーンとゾーンの間に退避場所を設けたり、ベルトコンベアから引き込み線を引き、長時間かかる作業は引き込み線で行うようにしているところもある。本論は、ピッキング作業の効率化を図る方法として、コンテナの待ちと空きを最小にするコンテナの投入順序の最適化について説明する。また、この方法をコンピュータでシミュレーションする。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-09-20