評価関数について
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概要
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人工神経回路網(以下、ニューラルネット)最適化の尺度に用いる評価関数に関する考察を与える.与えられたデータに対するモデル当てはめの尺度となる評価関数には、通常、何の注意も払われないままに、2乗誤差が用いられる.しかし、その評価関数はそもそもデータの確率分布に対するある仮説から導かれたものであり、実際上、その仮説が正しくない場合も多く、その尺度に関して最適化することが必ずしも最良とはいえない.小稿は、評価関数本来の起源に立ち返って、その微分構造を解析し、その変形を考察することで、評価関数を統一的に捉えることを試みる.これは、ニューラルネットを産業分野に適用する際に行なうべき評価関数設計の指針となる意義のあるものである.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-03-15