分散計算モデルによる組織のコミュニケーションモデル
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概要
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従来、組織運営の効率化に関する研究は、もっぱら経営学など社会科学的な対象として扱われるか、または、アポロ計画に端を発する、巨大プロジェクトの管理手法の一貫としての研究がなされてきた。すなわち、定型的であるが大規模な問題に対する解法としての組織論は比較的よく研究がなされているが、非定型的な領域に関しては、いわゆる社会科学に委ねられているのが現状である。しかしながら、組織に属する各構成ユニットを、PU(プロセッシングユニット)として見るならば、組織とは、まさに分散PU計算機であり、組織構成のあり方に対して、現存する分散計算機モデルによる、・情報の流れ・情報の共有・PU間の制御・処理分散手法など、既存の学術的成果をあてはめ、研究対象とすることが出来る。本稿では特に、非定型的な問題を解く装置、機構としての組織に対する、分散計算機モデルとの対比による分析手法を概説する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-03-15