視覚障害者のための情報検索インターフェースの開発
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概要
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必要な情報を検索して求めると言うことは、学生や研究者にとって日常的に行われることである。しかし、視覚障害者にとって、情報を検索するということは、他者の援助を必要とする作業であり、必要なときに自由に行えるものとは言えなかった。特に全盲の障害者にとっては、点字図書と録音図書だけが自由にアクセス可能なものと言っても過言ではなかった。近年、パーソナルコンピュータが登場してからは、それを道具として用いることによって、テキストデータの音声化や点字化が容易に行えるようになり、視覚障害者の情報アクセスの機会は飛躍的に増大した。従来、媒介者を必要としたJICST、DIALOG、学情センターや大型計算機センター等の大規模データベースサービスについても、設備を工夫してやれば、障害者自身が自分で検索を行うことが出来るようになった。しかし、そこでは、音声や点字表示に対応した通信ソフトウェアをそのまま使うだけで、大規模データベースサービスの特性を考慮したものではないため、使い難さが残るものであった。そこで、大規模データベースサービスの利用に目標を絞って、視覚障害者、特に全盲の障害者に利用しやすい情報検索用のインターフェースプログラムの開発を試みた。ここでは、その概要と開発状況について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-03-15
著者
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