アプリケーション開発・保守一貫支援システム : YPS/APG
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概要
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ソフトウェア開発の効率化への期待は高まる一方である。効率化を阻害する要因のひとつに工程間での情報の書き換えの発生がある。たとえば、システム設計で決まった内容をプログラム設計で詳細仕様に、また、プログラム設計で記述した詳細仕様をCOBOLに書き換えていた。こうした工程間での情報の書き換えを無くすという課題に対する解決策として、富士通では構造化表記法の一種であるYAC IIを対象とした仕様書ベースのプログラム開発ツールYPS(YAC II Programming System)を提供し、その適用を推進している。YPSでは仕様書からのプログラム自動生成を行うことにより、前記の課題のうち、詳細仕様からCOBOLへの書き換えを不要にした。さらに、効率化を進めるには、支援をより上流工程にまで拡大する必要がある。以上の背景から、我々はYPSでの成果をベースに、より上流工程からの支援を目指したアプリケーション開発・保守一貫支援システム、YPS/APG(YPS based Application Program Generation System)を開発している。本稿ではその考え方と機能について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15