DBMS開発支援システムの一検討
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概要
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WS及び高性能PCの急速な普及は、多くのDBMS利用者を生みだした。その利用者の多くは、データベースを専門としない人々である。一方で利用者は、ユーザであると同時に設計者であり、管理者であるという状態が起こりうる。また、高性能なウィンドウシステム、認識技術を用いた多様な入力手段などDBMSが取り込むべき周辺技術の進歩は目覚ましい。この様な環境において、DBMSに新たに求められるものとして、1.ハードウェアの機能、周辺技術をフルに活かした、使いやすいシステム。2.直感的でわかりやすく、学習しやすいシステム。などをあげることができる。本システムは、そういったDBMSを開発するアプリケーションプログラマを支援するシステムである。システムを構成するものとして、アプリケーションプログラムから利用されるカーネル部分がある。これは、従来のデータベース言語と異なり、システム記述言語との親和性に重点を置いたものである。その目標として、1.高い論理レベルのプログラムI/Fを完備している。2.非正規化ビューを持つリレーショナルDBMSである。3.アプリケーションプログラマのプログラム負荷をできるだけ軽減する。をあげている。また、本システムには、カーネル上に構築されたアプリケーション開発ツール群も含まれる。本稿では、アプリケーションプログラムからみた、カーネル部分のデータ構造について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15