分散メモリを持つ並列計算機シミュレータ
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
最近、並列計算機の研究開発が活発に行なわれており、並列計算機の性能を十分に引き出すことができるソフトウェアを開発することは重要な課題である。特に完全に分散されたメモリシステムを持つ並列計算機においては、各プロセッサ上の処理とプロセッサ間通信の結合が性能に決定的な影響を与えるため、ソフトウェア開発時にこれらについて評価を行なっておく必要がある。そのため、並列計算機のシミュレータは応用プログラム(AP)開発において有効なツールとなる。本論文では、APの開発支援を目的とした並列計算機シミュレータの設計について報告する。本シミュレータは、APに依存しないこと、計算機の内部状態が容易に監視できること、APのデバッグを支援する機能を持つことなどの特長がある。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15