μCTRONにおける異種OSとの有機的結合
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概要
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最近、異種のOSを有機的に結合してシステムとしての利用価値を向上させるマルチOSの導入が盛んに行われている。マルチOSの利点は、(1)個々のOS上で使用できるソフトウェア資産をそのまま継承できて、(2)タイプの異なるOSを結合することによって柔軟なシステムを構築できる等がある。たとえば(1)に関しては、現状のシステムでワープロやソフトウェア開発等のサポートが不十分であればそれらの機能を十分にサポートしているOSを結合することで問題が解決できる等がある。(2)に関しては、新規に開発されたばかりでI/OのサポートがないリアルタイムOS上のタスクが、他の既存OSで管理するI/O資源を利用できる様になる等がある。今回開発したマルチOSは、仕様が一般に公開されて間もないCTRON(Central and communication TRON)のマイクロサブセット【μC】(以後、μCTRONと呼ぶ)と既存OSを結合して実現した。また、対象システムは通信端末である。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15