FUZZY分類型シェル(FUZZBOX)における推論方式
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概要
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診断型あるいは分類型と呼ばれるエキスパートシステムにおいて、 そのルール記述の中に曖昧さの度合を表す尺度として、確信度やファジィ性等が多く用いられている。我々は、ルール記述において従来用いられていたMYCIN流の確信度を拡張した概念としてファジィ性をとらえ、確信度とファジィ性を同じ枠組みの中で取り扱うことにより、人間の主観や感性をも表現可能な知識推論システムの構築支援環境(FUZZBOX)を試作している。これは、ある結論仮説を説明するための条件仮説が順に階層的な推論木を構成し、各条件仮説からなるノードには、ファジィ性を与えることができる。また、各ノードでの推論方式は、AHP的手法を取り入れて、複数入力にたいして重み付け演算を施し、1出力を与える方式で行うことにより、現実の意思決定問題に適用できることが期待される。
- 1989-03-15