時間、空間の表現を考慮した故障診断手法

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概要

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筆者らは、既に電力設備の故障診断手法への一つのアプローチとして、その知識表現、推論手法について提案を行なっている。提案した手法の概略は、以下の通りである。知識表現:設備故障時に発生する特徴的な状態の表現を複数の属性による複合的記述とする。その状態間の関係を、因果と可能性・必然性の表現によって関係付ける。状態の記述に使われる属性のうち、階層関係のあるものは種別毎に定義する。推論手法:提案した知識表現の解釈として、記述された内容直接を解釈する以外に、逆方向への推論、否定による推論、複数属性の階層関係による推論、因果/階層関係による推論、単純事故の想定による推論を定義、仮設を生成、問題を絞り込む。しかし、提案した手法では、リレーの限時動作、機器の状態変化時刻、事故発生区間、充停電領域のような時間、空間といった状態量の範囲、値についての表現、推論機能が不十分であった。本論では、以上の点を中心に機能を拡張した診断手法について報告する。
社団法人情報処理学会の論文
1989-03-15

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