ATMSによるRete-Likeネットワークの逐次構築
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
従来、仮説推論システムの例として, (1)がある。これは、ATMS(2)とReteアルゴリズム(3)とを融合しラベル計算とパターン・マッチングをReteネットワーク内で同時に行い推論速度の向上を図っている。しかしながら、これは、Reteネットワークの構築法については論じていない。もともと、仮説推論は、不完全な知識等を取り扱うものでありルールの追加・削除が頻繁に起こると考えられる。したがって、Reteネットワークの構築に逐次性が要求される。そこで、ルールのインクリメンタル・コンパイル機能を持ち、さらに仮説推論をサポートしたESツールとして、ART(4)があるが、その具体的アルゴリズムは公表されていない。一方、(5)は、Reteネットワークの逐次構築法にReteアルゴリズムを用いるというところに着目した研究である。本稿では、主に仮説推論システムにおける、独自のRete-Likeネットワークの逐次構築法を提案する。この逐次構造化法は、ATMSに着目しており、(5)とは異なったルール・ベース管理機構が提供されている。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
関連論文
- 非単調推論
- モデル生成型定理証明器を用いたアブダクションの計算における効率化手法
- モデル生成に基づく並列アブダクション
- モデル生成に基づく並列アブダクション
- ノンホーンマジックセット法と関連性テストとの等価性
- 上昇型定理証明の探索効率を高めるノンホーン・マジックセット
- 段階的前向き仮説推論システム
- ATMSを用いた前向き仮説推論システムにおける効率的な推論方式
- ATMSによるRete-Likeネットワークの逐次構築