MOS-1・MESSR画像における幾何学的歪みの要因分析
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概要
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一般に、人工衛星による画像データには様々な歪みが含まれており、そのままでは画像データの解析に不向きであるため、地図などを基準にして活用する場合を推定するならば、地図への同定が必要となり幾何学的に画像データを補正することになる。この幾何学的補正の手段としては未補正画像と地図とで対応しあう標定点(GCP)を利用した画像座標系と地図座標系の座標変換がある。この手法は適切なGCPの数と座標変換式を選定することにより、1画素以内の精度で補正することが可能なことが多いが、幾何学的歪みの要因に関しては全く考慮していないため画像座標系と地図座標系間の座標変換をブラックボックス的に取り扱っていると考えられる。そこで、本研究では、この幾何学的歪みの要因を分析し、その情報を利用して未補正の画像データを系統的に補正することを試みる。なお、本研究で使用する画像データは1987年に打ち上げられた日本の海洋観測衛星MOS-1のMESSRの画像データ(解像度50m)で4バンド構成となっている。このMESSRはLANDSAT,NOAAなどのセンサがスキャンミラー方式等を採用しているのに対してCCDリニアセンサ方式であり、ミッションに置ける違いが見受けられる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15