アウトラインフォントの変換方法
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概要
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近年、アウトラインフォントが多くの計算機で利用可能になり、日本語フォントの書体数の増加や外字のカスタマイズが望まれている。新しいフォントデザインを作成するには、紙の上のデザインをスキャナでディジタル化する方法や、画面上で直接作成する方法がある。しかし、日本語の全文字のデザインを作成するのは容易ではない。そこで、印刷メーカ等より供給される既存のデザインを使用することが考えられる。この場合、印刷メーカ等より供給された字母のデータを計算機で使用可能なフォーマットヘと変換する必要がある。本稿では変換前と変換後のフォントをそれぞれディジタル字母、実装フォントと呼ぶ。このディジタル字母と実装フォントのフォーマットは多数存在し、変換処理系はその組合せの数だけ必要となる。そのため新たなフォーマットの追加は大きな作業量になり、フォーマットに依存しないフォントの変換が望まれている。そこで本稿では、共通フォーマットの導入やヒント情報の共通化によって、フォーマット依存を小さくしたフォント変換方法について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-03-07