処理過程を重視した画像処理エキスパートシステム

概要

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画像処理エキスパートシステムとは, 画像処理専門家の知識を知識べース化し利用するシステムである. それらの機能は目的ごとに異なり, 知識べースの構成やユーザーインターフェース等も様々であるが, 画像処理においては原画像に対する前処理や特徴抽出, それを基にした物体の認識など, 各目的に関する知識を一概に表現するのは難しい. これまでに発表されている画像処理エキスパートシステムでは, 知識べースを構成する知識の記述に推論ルールを用いたものが多いが, 処理手順を変更し何度も再試行を繰り返す際には, 利用者がある程度画像処理に精通していることが要求される. 本稿では知識べースを構成する知識の記述法として, パラメータチューニングやモジュール変更を行った一連の処埋過程を単位として経験的な知識とする手法と, その知識を格納するための枠組としてKnowledge Tankを提案する. 更にこの知識利用法を用いた画像処理エキスパートシステム(PRO-IMPEX^2)を構築した。
一般社団法人情報処理学会の論文
1994-03-07