計算機による講義支援とその試作システムについて
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概要
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教育への計算機利用が進められているが、講義そのものへの支援としての計算機利用は多くない。通常の講義では、資料を配り、黒板やOHPなどを使用して進められるが、資料を配るには時間がかかり、OHPは、教室を暗くする必要がある。したがって・限られた授業時間を有効に使えない。・教師が効果的に授業を行なえない。・学生が授業に集中できない。などの問題が生じる。本稿では、計算機を講義の道具として使うことに焦点を当て、計算機利用による特徴的な教育内容、期待される教育効果、時間的効率の改善について、および、そのための計算機支援内容について述べる。また、ワークステーション環境を前提として設計した講義支援システムLectas(LECTure Assisting System)の試作について述べる。Lectasは、講義を対象としている点や科目に依存しない点、シナリオを用いた講義進行、X Window Systemを用いたインタフェースに特徴がある。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-03-07