サーカムスクリプションを用いたモデルに基づく診断の定式化
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概要
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非単調推論の定式化としてデフォルト論理、サーカムスクリプション、非単調論理等が提案されている。これら相互の関係、特にデフォルト論理とサーカムスクリプションの関係を明らかにすることが重要な課題として研究が行われ、あるクラスのデフォルトはサーカムスクリプションを用いて表現できることが知られている。一方、診断対象の構造・動作記述をもとに診断対象における観測から診断を行うモデルに基づく診断(Model-based diagnosis)が非単調な性質を持つことから、Reiterはその定式化を行い、デフォルト論理との関係について述べている。これは、診断対象の構成要素が正常に動作していることをデフォルトとするものである。本稿では、Reiterの定式化におけるデフォルトがサーカムスクリプションで表現できるクラスであることから、サーカムスクリプションを用いて、モデルに基づく診断の再定式化を試みる。その結果、診断対象の構造・動作記述および診断対象での観測を表現した論理式において故障を表す述語(の組)を極小化することにより診断が得られることを示し、この再定式化により得られるいくつかの結果について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12
著者
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