カメラ故障診断修理支援システム : カメラの持つ検査機能と一体化したエキスパートシステム
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概要
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カメラのエレクトロニクス化、高密度化が進む今日、修理業務の効率向上は不可欠な要因となっている。診断対象がきわめて多く、世界各国にまたがっている修理業務に対応するため、さまざまなレベルの修理担当者を満足させるような故障診断修理支援システムを開発した。開発方針は以下の通りである。(1)カメラ自体が持つ検査機能と通信を行い、可能な限り診断データを自動獲得させる。(2)修理者のレベルに応じた適切な質問を選択する。(3)カメラの分解手順、故障原因の発生頻度等、異なった観点からルールに重み付けをする。(4)コンピュータに不慣れな修理者でも簡単に使えるようなマンマシンインターフェースを内蔵する。(5)最少限の検査で結論を導くために、適用するルールの順番を自動的にコントロールする。(6)入力ミスあるいは再検査の必要が生じたときのために任意の時点まで戻ってのやり直しを可能とする。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12
著者
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阿部 啓之
(株)ニコン
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水上 智
(株)ニコン 情報システム部
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阿部 啓之
ニコン
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平野 真一
(株)ニコン カメラ事業部
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清水 康男
(株)ニコン 情報システム部
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前田 宏隆
(株)ニコン 情報システム部