多変量解析を用いた煮繭工程診断システムの開発
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概要
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生糸の生産において能率、収率、品質(以下、繰糸成績)に最も大きな影響を与える工程に煮繭がある。繰糸成績とこの工程の要因(温度、繭の性状等)との関係(以下、繰糸効果)は複雑に係わり合っており、最適煮繭を行うことは非常にむずかしく、工場では経験豊富な熟練技術者に頼っているのが現状である。そこで、我々は現在この工程についての診断システムを開発し、実用化を図っているところである。しかし、繰糸効果について個々にルール化するという方法では満足できる診断結果が得られず、むしろ繰糸効果を少数の総合特性値に要約し、この結果に基づいて診断した方が良いと考えられる。本論文では、この方法として文献(1)で提案されているものを参考にし、システム化を図ったのでその概要を報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12
著者
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