INTAPにおけるOSI製品のコンフォーマンス試験 : 概要
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概要
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情報処理の技術と情報伝送のシステムにおいて、その技術の高度化は、情報通信の発展を促し、種々の技術、種々の製品が供給され、高度な情報処理技術を構築すべく、技術体系、製品体系が整えられつつある。又、情報処理を実現する製品価格は日増しに低下し、さまざまな分野で、通信回線を通じた、広域での使用が可能となってきている。これらの広域での使用は、情報のネットワークとして、利用者に提供するサービス空間を拡大し、その結果、質的に高度化し、新たな事業機会を創出し、一層ネットワーク化が必須のシステムとなってきた。これらの情報化の進展、情報産業分野の自由競争を確保するためには、システムの自由な接続ができることが必要で、又、これは国際的な連携の下で行われることが、必要との観点より、1977年以来ISOにより、OSIのプロトコルとサービス定義の国際標準化が進められ、今日ではこの標準化に基づいたOSI製品の開発に移行しつつある。最近では、OSI製品の出現により、製造業者が異なる製品であっても、製品間の相互接続性が維持されることを目標に、コンフォーマンス試験(規格適合性試験)が重視されるようになってきており、ISOの場でも検討が進められている。欧米諸国では、このコンフォーマンス試験に早くから取り組み、代表的な機関としては、NCC & TNC(UK)、COS(USA)等が一部サービスを開始している。日本でも、INTAP内にINTAP試験検証センターを62年9月に設立し、検討に着手した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12
著者
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