配電系障害復旧計画システムの基本方式
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概要
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配電系は、電力を輸送するシステムの末端に当たり、変電所と、個別需要家をまとめた配電区間からなるネットワークである。配電区間は、遠隔操作可能なスイッチにより他の区間と接続されている。通常、信頼性向上のため、1つの配電区間に対して、2つ以上の経路からの供給が可能な構造をもち、監視所からのスイッチ操作により、配電経路の変更が可能である。実際の事故が起こって停電した場合、事故原因のある区間を迅速に復旧することは困難である。しかし、スイッチ操作による事故区間切り離しと経路変更によって、事故区間以外を迅速に復旧することが可能な場合がある。この復旧は、一時的なものであるが、二重の事故に備えて、変電所内のフィーダの負荷を均一化した解を得ることが重要である。実際の問題におけるスイッチの数は、一ヶ所の監視所で数千のオーダに上るため、有効な計画支援システムが要求されている。本文では、配電系における障害時の対応復旧計画システムの基本方式を提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12