ハイパーテキスト概念を導入した画像データベースのMMI : ガイド機能
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概要
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近年、データベース(DB)のMMIに関する研究開発が盛んである。利用者層の拡大により操作が容易なシステムが要求されてきたことによる。我々はDBによる情報の一元的管理を基本とし、ユーザーにはそれを意識させないMMIを持った画像データベースシステムの研究開発を行っている。既に画像データベースシステムに適したMMIとして、ハイパーテキスト概念による操作を用いたMMIを提案してきた。このMMIは、ユーザビューを画像とその検索情報、操作等を一体化したカードセットで統一し、検索をリンクとして実現する。操作内容は画像内領域ボタンやメニューボタン等で視覚化している。ハイパーテキストと比較すると、各カードセットをデータベースで管理し、ハイパーテキストでのリンクを問合せとして実装した。このため、1対多のリンクが可能となり、動的にリンク先を変えるダイナミックリンクも容易に実現できる。更に、ハイパーテキストの長所でもあり問題点でもある過剰な柔軟性も、カードセット間のリンクに限定することで回避している。 領域ボタン指示による直接指示検索は、領域毎に対応づけた「属性とキーワード」と、「問合せオーバレイ」との組み合わせで実現される。問合せオーバレイは、領域情報とは独立に管理されるもので、領域キーワードを用いてどのように検索を行うかを定義するものである。つまり、「リンク=query問合せオーバレイ (属性、キーワード)」領域ボタン で表される。これにより問合せ操作の内容を領域毎に持つ必要はない。MMIの評価としては、領域ボタンを使用することで画像を用いた検索のイメージを与えることができ、画像を扱うシステムで効果的なMMIとなると考える。また、殆どの操作を視覚化された領域ボタンとメニューボタンとにより容易に行うことができる。しかしながら、操作を単に視覚化しただけではMMIとしては、未だ不十分であり次に述べるような問題点を有する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12
著者
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上原 宏敏
松下電器産業(株)AVC社AVC商品開発研究所
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上原 宏敏
松下電器産業(株) 情報システム研究所
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青木 則夫
松下電器産業
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西川 浩
松下電器産業(株) 情報システム研究所
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平沢 晶
松下電器産業(株) 情報システム研究所
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小塚 雅之
松下電器産業(株) 情報システム研究所
-
小塚 雅之
松下電器産業 情報システム研
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青木 則夫
松下電器産業株式会社映像音響情報研究所
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平沢 晶
松下電器産業 情報システム研
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上原 宏敏
松下電器産業
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