VLSI用モジュール自動生成システム
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概要
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近年、スタンダードセル方式を用いたVLSIの設計において、カスタマ(顧客)の要求する多種多様な仕様に応じた機能ブロック(モジュール)を同一チップ内に搭載するケースが増えている。東芝では、既にアレイ構造を持つ規則性のある機能ブロックを人手に近い集積度で、しかも自動的に生成できるシステム、モジュールジェネレータを開発済みである(参考文献1)。このシステムは生成するモジュールの規則的な構成に着目して、タイリング手法によりリーフセルを敷き詰めてモジュールを生成するものである。ところが自動生成の対象となるモジュールの種類は多数あり、生成すべきモジュールの構成が規則的なものから比較的不規則なものへ移行するにともない、タイリング手法のみのモジュールジェネレータでは対応が困難となってきた。そこで、この様な状況に対応するために、従来のタイリング手法に加えて、リーフセル、あるいはリーフセルのタイリングにより構成されたブロックを、必要な配線領域を確保して相対的に配置し、それらの端子間を自動配線する機能を持ったルータ付きモジュールジェネレータ(MGRIP)を開発したので報告する。本システムを用いれば、人手設計するのに比べ設計/検証の工数を削減できる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12