金型設計への三次元ソリッドCADシステム適用における一考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
従来、射出成形用金型のコア・キャビティ設計は、熟練した金型設計者に全て委ねられているのが普通であった。また、金型設計は、新製品の立ち上げ期間において多くの時間を要していた。ここ数年、射出成形技術の改良により、製造工程削減のため一製品の形状は複雑化する一方、対象範囲も拡大している。さらに、競合他社に対する競争力の確保のために、設計期間の短縮が求めれており、金型設計者の負荷は増大する一方である。そこで、これらの問題を改善するために、CADシステムを導入し設計の効率化を図る要求が増えてきている。本論文では、当社のICAD/SOLID (B-Reps方式の三次元ソリッドモデラー)を適用した例を基に、射出成形用金型設計に、ようやく実用期に入り始めた三次元ソリッドCADシステムを適用していく際の問題点及び、その解決策について考察する。ICAD/SOLIDの適用例を図-1に示す。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12