IDL言語による対話処理プログラム作成の効率化
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概要
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コンピュータ利用の拡大と多様化に伴い、ソフトウェア開発の生産性、品質向上の要求が高まってきている。特に、データ処理の分散化が進行するのに伴い、端末からの問い合わせや、端末からのマスタファイルメンテナンス等の対話処理業務が事務処理の主流になりつつあり、その生産性、品質向上が、重大な課題となっている。従来の対話処理プログラムでは、利用者が詳細な送受信制御ロジック、入力データの検査、および出力データの加工処理の手続きを記述しなければならなかったり、また、画面定義を予め画面形式定義言語によって作成しておかなければならない等の問題点をかかえ、生産性阻害の大きな要因となっている。本論では、イメージ記述を用いた簡易な画面定義、送受信制御ロジックの自動生成、データの検査/加工処理のデータ中心的記述等を特徴とした対話処理機能をIDL言語の一部としてインプリメントすることにより、対話処理プログラム作成の効率化において多大な効果が得られたので、IDL対話処理機能の特徴、構成および成果について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01