オブジェクト指向型EAGLEの一考察
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概要
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企業のEDP部門における開発待ち業務(バックログ)は、増大の一途をたどっている。このような状況を打破し、ソフトウェアのより一層の生産性向上を目的に、各種生産技法や開発支援ツールなど多岐にわたり研究が進められている。さらに、開発支援システムとしてすでに実用化されているものもある。これらは、ソフトウェアのライフサイクルに着目し各工程での作業を支援する型のものと、プロトタイプ構築型(非ライフサイクルモデル)のものに分けられる。主に前者は手続き型言語を対象とし、後者はオブジェクト指向型言語を対象としている。システム開発支援EAGLEは、上記の内ソフトウェアのライフサイクルに着目した開発支援システムで、システム設計から保守までの各工程を支援するツール群で構成されている。EAGLEは、手続き型言語の文法上の煩しさや、要求仕様を実現させるための複雑さからユーザを解放することにより、抽象度を高くし、かつ標準化と再利用を促進させることによって生産性及び信頼性を向上させることを狙いとしている。しかし、最終的に生成されるプログラムが手続き型のため、コーディング工程以降では抽象度が低くなりテスト工程で時間を必要とすることは避けられない。この間題を解決する一方式としてオブジェクト指向型EAGLEについて考察する。EAGLE: Effective Approach to Achieving High Level Software Productivity
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01