Data Flow Machine用高級言語への指針(その2) : 衝突検出同期の提案
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概要
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データフロー・アーキテクチャはトークンがやって来るまでアクターが止まっているという性格から、イベント・ドリブンなシステムと整合性が良い。また、自然なプログラミングにとっては、I/O装置などからの緊急のアテンション(割込み)や同期の失敗等の例外処理は、それらのイベントで、例外処理部を起動するのがよい。しかしながら、既存の多くの言語処理系では、イベントをトリガーとして例外処理部の起動を記述することは、非常に困難である。そこで本論では、データフロー・アーキテクチャ向きの全く新しい同期プリミティブとして、同期の失敗をイベント・ドリブンな例外動作として記述できる「衝突検出同期」を提案する。次に「衝突検出同期」を使ったプログラミングを有効に実現するための新しい概念として「副作用の大きさ」を提案し導入する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01
著者
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