5キー入出力システム(5指ボード)
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概要
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情報化の意味は、狭義には、直接制御から間接制御(コード系列制御)への切り換えである。情報(コード系列)の入出力に人間の判断を介在させる場合は何らかのキー・ボードを必要とする。ところで、現在、このキーボード・システムは極めて安易に扱われている。テン・キーの転用、ローマ字標準ボードに様々なシフト機能を付ける等である。他の選択の余地はないかの如くである(森田式ボードは数少い例)。人間にとってどのようなキー・ボードが望ましいのかは、自覚的にとらえなおすべき問題である。このとらえなおしに当っては、制御の対象から人間への情報が画像、音であり、入力での手の操作と合せて、人間が制御系の操作にほぼ100%とりこまれてしまっていることの是非も問題になる。人間は、横目を使いながらしゃべり、しゃべりながら手仕事をするシステムである。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01