マクロブロックを含むスタンダードセル方式LSIの一括配線プログラム
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概要
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セミカスタムLSIの実現手段としてスタンダードセル方式が注目を集めている。これは、集積度・特性の向上、ROM・RAM等のマクロブロックを取り込めること、豊富なセルライブラリ、などの利点があるからである。マクロブロックを含むスタンダードセルのレイアウト方式には、(1)スタンダードセルの上位階層でマクロブロックを処理する階層的レイアウト方式と(2)スタンダードセルとマクロブロックとを一括してレイアウトする方式とがある。(1)の方式では、無効領域の発生に代表されるようにフロアプランの最適化がむずかしく、また階層間にまたがる配線に冗長性が生じやすいという問題がある。一方、(2)の方式では、一般にマクロブロックの配置位置に制限があるが、フロアプランの最適化が比較的容易でTAT短縮につながり、マクロブロックがチップ内に数個程度のLSIにおいては有利である。本報告では、(2)の方式による一括配線プログラムについてその手法、特徴を述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01