オフィス・システムにおけるOSの性能評価
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概要
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オフィス・システムにおける性能評価は、いかに実稼働システムに近い状態で計測するかが重要である。このために、32ビット・オフィス・コンピュータであるMELCOM80/システム30・40のオペレーティング・システムDPS10においても、オフィス・システムとしての代表的なジョブを性能評価モデルとして設定し、それを様々な角度から測定・分析する方式を確立している。今回この性能評価モデル、測定方式及び性能改善へのアプローチの考え方を紹介する。一般に性能向上は、以下に示すようなアプローチがとられる。(1)客先、SEといった外部からの要求値がまずある。(2)要求値に対して、開発サイドの目標値を決める。(3)目標値に対する根拠を明確にするため現在の性能を詳細に分析する。(4)分析結果に基づいて見込み値を求める。(5)目標値と見込み値、あるいは要求値と見込み値のギャップを埋めるために種々の性能向上策を講じる。しかしながら、現実には確かな根拠を持たずに目標値を設定し、試験段階で性能不足となるケースが多い。そこで我々は、根拠を重視し、より精密な見込み値を求めることによって、性能向上を進めてきた。すなわち、性能測定方式(はかり)と性能評価モデル(目盛り)が整備されていればいるほど、より有効な性能向上策(道具)を作れるというのが我々の考え方である。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01
著者
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