統合化オフィスワークステーションの開発(IV) : UNIXライクOSにおけるリアルタイム機能と高速化の実現
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概要
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6060ワークステーションは、JStarの優れた操作性を継承したOA向け統合化ワークステーションである。ここでは、本システムの基本ソフトウエアであるオペレーティングシステム(OS)について説明する。6060ワークステーションでは、複数ウィンドウの同時実行や、イーサネット、プリンタとの同時処理を効率よく行なうため、マルチプロセス機能のOSが必須である。そこで、ベースOSとしてコンパクトでしかも基本機能を.備えたUNIXライクOS Idris(Whitesmiths社製、UNIX V6、V7相当)を採用した。しかし、本OSだけでは任意のプロセス間通信機能、メモリ共有機能がなく、また、高速性能も十分に得られないため、ベースOSに種々の改造、改良を加えた。以下、6060ワークステーションで行なった機能拡張、高速化方式、及びエンドユーザ向けの保守性の向上策について述べる。
- 1986-10-01