統合化オフィスワークステーションの開発(I) : 設計思想とその構成
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概要
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ビットマップディスプレイ、マウス、アイコンを活用した優れたマンマシンインタフェースを初め、プリントサーバ、ファイルサーバと通信するイーサネットとの接続など数多くの特徴を有するStar(当社では日本語化し8080JStarIIとして発売)は、その後のワークステーションの構成に大きな影響を与えてきた。ビジネスオフィスに於ける情報のアーキテクチャ(the architecture of information)の中心となるこのような高機能ワークステーションでは、多くのハードウェアリソースを必要とする。このため8080では特殊なハードウェア/専用のOSという方式で性能確保に対応してきたが、最近のマイクロプロセッサの性能向上/大容量メモリの実現により、高機能ワークステーションが汎用マイクロプロセッサ/汎用OS上に、より安価に実現可能となってきている。当社ではより高いコスト/パフォーマンスを目指し、8080 JStarIIの操作性を継承し、且つ、統合化ソフトウェアを搭載した6060ワークステーションを開発した。本稿では、その設計思想、並びにハードウェア及びソフトウェアの構成について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01