トレース駆動シミュレーションによるOSの性能評価
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
我々は、ワークロードとしてアドレストレース(プログラムの実行した命令と参照したデータアドレスの履歴)を使用したトレース駆動シミュレーションによる、計算機システムの性能評価を行っている。 アドレストレースの収集にはQPTを用いているが、このQPTはユーザの実行可能ファイルにしか適用できないという問題点があった。OLTPのベンチマーク処理では、1つのトランザクションの実行時間の約半分がカーネルモードであり、OSの処理部分でのアドレストレースも必要である。本稿では、QPTの変更とカーネル内部の改造を行い、カーネルモードでのトレース収集方法を示す。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-06