動画像中の物体背景の推定方法の検討
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概要
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近年、画像内の物体をユーザが自由に操作することを可能にする技術(Content Based Interactivity)の実現を目指したさまざまな研究が行われている。この操作機能は、現在標準化作業が進められているMPEG4と呼ばれる次世代動画像符号化の国際標準の主要機能になっている。物体の操作には、例えば移動、変色、変形、削除などが挙げられる。移動や削除といった操作により、物体が占めていた領域中の画素値が無効になった場合、操作後の画像が(あたかも除去した物体が最初から存在しなかったように)自然に見えるように、それらの画素値をうまく推定する必要がある。本敲では、各物体の動き情報と、領域情報を元に物体移動後に現れる背景画素を推定する方式について述べる。これまでに、背景画像の復元についていくつかの方式が提案されているが、複数の異なる動きを持つ物体が重なった場合をうまく扱う方式はまだ提案されていない。本方式は、各物体の奥行き情報を使うことによりこの問題を解決している。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-06
著者
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