TP1/Message Queueにおけるメッセージキューイング(MQ)機能の実現およびMQの適用分野
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概要
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大規模な分散システムを構築する場合には、柔軟で信頼性のあるアプリケーション間通信を実現する必要がある。アプリケーション間通信の要件を次に示す。分散アプリケーションの設計、開発、アプリケーション間の結合、システム稼動時の運用に際し通信相手やネットワークに関連する制約が少ないこと。メッセージを確実にかつ重複させずに転送でき、障害時のメッセージ回復ができること。広範囲なプラットフォーム(ハードウェアおよびオペレーティングシステム)上で動作することである。これらを実現する通信方式として、通信相手と非同期に連携するIBM社の提唱するメッセージキューイング(MQ)がある。そのAPI仕様およびプロトコル仕様に準拠した製品としてTP1/Message Queueを開発した。本稿ではメッセージキューイング機能の特長およびメッセージキューイング機能を適用した応用分野を考察する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-06