Aspergillus nigerのクエン酸高生産変異株の解析
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概要
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Aspergillus nigerに紫外線およびガンマ線照射を行ない, クエン産生産能の高い変異株, DU-98,DG-188,HB-3の3株を分離した. 培養は硝酸アンモニウム, 硫酸マグネシウム, リン酸第2カリと炭素源として蔗糖12〜16%を含む液体培地で28〜32℃で8〜11日間静置培養を行なった.クエン酸生産量を初発をpH 2.0〜6.5,蔗糖濃度を12〜16%に変動させて検討したところ, DG-188およびHB-3株は最適条件 (pH 4.0,蔗糖16%) 下で添加蔗糖に対しそれぞれ118% (w/w), 110% (w/w) という高収量を得た. DU-98株では, むしろ12%蔗糖が最適で, その場合の収量は98% (w/w) であった. これら3株のクエン酸生産量は親株の約4〜5培に上昇した. 今後この高生産株を用いクエン酸蓄積機構について検討する予定である.
- 公益社団法人日本生物工学会の論文
- 1973-08-25
著者
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F. Rabbi
Atomic Energy Centre
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A. T.
Atomic Energy Centre
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N. Choudhury
Atomic Energy Centre
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M. A.
Atomic Energy Centre
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Hannan M.A.
Atomic Energy Centre