抗生物質醗酵における, 酸素移動速度の再考
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概要
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酸素移動が律速因子と成っている醗酵における緒問題を検討し, 抗生物質の生産性におよぼす醗酵槽の酸素移動の能力を再評価した.この再評価にもとづいて, 醗酵における酸素の需要と供給間のバランスを制御する方法を述べた.この方法は醗酵プロセスのスケールアップまたはスケールダウンが醗酵槽の酸素移動速度基準でおこなうことができる場合に非常に有効である.例としてペニシリン醗酵をとりあげ, 酸素の需要と供給を操作することによって抗生物質の生産の最適化をおこなった.その結果酸素の需要と供給を操作する場合には, 微生物濃度と見掛け粘度が重要な因子となりこれらのパラメーターをうまく制御すれば抗生物質の生産性は最大となることがわかった.
- 公益社団法人日本生物工学会の論文
- 1972-06-25
著者
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Humphrey A.e.
University Of Phennsylvania
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Ryu D.
Squibb Institute for Medical Research
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Ryu D.Y.
Squibb Institute for Medical Research
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Ryu D.Y.
Squibb Institute for Medical Research:(Present address)Massachusetts Institute of Technology